2017年1月18日水曜日

移住定住促進と愛の言葉(石坂)

今、β版だった、沖縄・久米島の移住定住情報を提供しているウェブサイト

「久米島 島ぐらしガイド」を、正式版としてリリースするための作業をしています。

この作業をしながら思ったことをつらつらと。

あくまで自己批判です。過激な表現があるかもしれませんが、ご容赦下さい。






よく喩え話として挙げられる「移住定住と結婚」を置き換えてみたときに、

我々島ぐらしコンシェルジュが久米島町を代表して

伝えるメッセージは何かで言うと、それはつまり

「私と結婚しませんか?」

というとてもストレートで真摯なメッセージになると思います。






あなたが欲しい。

あなたが一緒にいてくれれば、私はもっと輝く。

あなたももっと活き活きするはずだ。

あなたが笑顔でいられるためにすべきことはなんでもする。

絶対幸せにする。

そういった愛の言葉なのだろうと思います。






悩んでしまいます。

このような真剣なメッセージを伝えるだけの想いや人間性を、

我々は果たして持ち得ているのでしょうか。

(このあとには「いいや、持ち得ていないのでは」が続きます)






それはきっと、島ぐらしコンシェルジュや久米島町が悪い!ダメだ!というわけではない。

移住定住施策に取り組んでいるどこの自治体も

そんなことはなかなか言えてないし守れていないな、と思うのです。






「私はこういう人間です。あなたが必要です。幸せにします。あなたが欲しい」

ということは、かなり難しい。

情熱と覚悟と、何より冷静な自己分析が必要だからです。

誰をどう幸せにできるのか、その人といると自分はどう輝けるのか。

冷静かつクレバーな思考と、それを伝えるパッションの両軸が必要とされるからです。






それが難しいからゆえ、「百ある甘そうな話」を羅列したり取り繕ったりし、

「お嬢さん、こんな私とちょっと付き合ってみませんか

(私はあなたのことあまり知らないんだけどね)」というアプローチをとってしまう。

「ナンパを重ねてだれかと付き合って向こうが好いてくれたら結婚すればいいし、

合わなければ離婚すればいい」といった考えです。






それも決して悪とまでは言えないのですが、

本来あるべき純愛を遂げたいと思うのは私だけでしょうか。






そして、今は地方創生というブーストがかかっており、

お父さんお母さんに正しくお願いすればお金がもらえる。

それで着飾っても変わるのは表面だけで、いつかその化けの皮は剥がれ、

人は傷つき去っていくのでしょう。






そのお金は自分本来の魅力を磨き、自己研鑽するのに使うか、

むしろ潔く「そんなものはいらん」と言いきるのが格好良いのでしょう。

ちなみに我々も地域おこし協力隊。我々の活動が着飾るものではなく、

自己研鑽でありたいな、と思っております。






話がそれました。

今久米島では、町民の皆様と行政職員協働で、「移住定住促進アクションプラン」

の策定に取り組んでいます。

人が集い続ける、よい町にするために何ができるのか。

どうしたらその動きを促進できるのかを考えています。






やったことがない領域ですし、進め方などはとても不格好です。

思慮が足りてない部分も多く、お叱りや批判の声を頂いたりすることもありますが、

とはいえこれは、自己分析と自己研鑽をしていこう、という動きだな、と思えるのです。

正道からは外れていないのでは、と。






そして我々島ぐらしコンシェルジュも、

愛のメッセージを発信し、興味を持ってくださった方々と真摯に向き合っていかねばと。

ようやく冒頭のウェブサイトの話に戻ってきましたが、僕個人としては

「ああ、これは私にあてたメッセージなんだ」と

見た人が気づいてくれるようなホームページにしていきたいな、と思ってます。






言うは易し行うは難し。

理想の一割でも体現できればいいな、と思います。

その積み重ねがきっと大きな違いになってくるはずです。

きっと。 






一緒に頑張りましょう。

 (石坂)