2017年11月22日水曜日

地方創生の本質は、夢が叶う田舎であること

こんにちは。
島ぐらしコンシェルジュの石坂です。

久米島は冬に差し掛かっております。
衣替えが必要ですね。

***
明日2017/11/23(木・祝)、
まちづくりに関する活動を

町民、行政が発表しあう
「久米島8500人の夢まつり」が

開催されます。



こちらは移住定住推進、
総合計画実現の為の住民活動
「久米島ドリー部チャレンジ!」の1チーム
「チームつなぐぅ」の皆さんが
主体となって企画運営されています。

ドリー部チャレンジとしては、
官民協働で、住みたくなる、
帰りたくなるような良いまちを皆でつくる。
そんな活動を進めています。

***
この前東京に行った時に、
髪を切りにいったのですが、

その際に担当してくれた美容師さんに
話を聞いてみました。


その方は北海道出身で、
専門学校卒業後に地元を出て

上京されたそうです。

移住定住推進の一つの理想形は
Uターンだと僕は思っています。
ドリー部チャレンジのテーマも
「住みたくなる、帰りたくなる
ような良いまちをみんなでつくる」ことです。

ので、「Uターンする気はあったりします?」と
聞いてみた所、

「ない」とのこと。
理由を聞くと、
「時が止まっている気がする」とのことでした。


田舎の魅力の一つは、安定して衣食住が満たされ、
安心できる環境であると思います。
ですが、それよりも変化が日夜生まれ、
夢を叶えたり、挑戦できる都会の方が好まれている。
だから人口流出が止まらないのだと思います。

きっとそれだけ日本が、
いわゆる安心な社会なのだとも思います。

例えば貨幣経済が崩壊したり、戦争が発生したら
多くの人が田舎へ移動することでしょう。

生命の保ちやすさ、で言うと、
本来は田舎の方が向いているのですが、

現在は貨幣経済のおかげで都会でも生命が保ちやすい。
むしろ多くのものに交換可能な
貨幣を持っている方が
生きやすい。
だからこそ、都会に人は住むのだと思います。

「稼げる田舎を目指す」という話が
地方創生の文脈では
多く取り上げられますが、
稼ぎやすさで言うと圧倒的に都会なはずです。

もちろんネットや物流の発展で、
田舎でも稼ぎやすさは増してきていますが、

稼いでいる田舎の企業さんは
本当にすごいことをしていると思います。

ゲームをハードモードで
プレイしているようなものですから。


個人的には、田舎で無理して貨幣を稼ぐよりも
「稼ぎ頭が都会で稼ぎ、伴侶は食べ物をつくり
家などの生活基盤を守りながら
子どもを田舎で育てる」といった

モデルの方が理に適ってるんじゃないかな、
と思っていたりします。


どう実現させるかは
これから考えなければなりません(汗)が、

信用経済とか関係人口の話なんかは、
このようなモデルに近づいていくんじゃないかな、
と思っていたりします。

(余談ですが、リモートワークもある意味
「都会で稼いでいる」ことになります。

都会の仕事を別の地域で受けているのですから。
都会の単価で、田舎で働けるのは
大きな可能性があると思ってます)


そんな妄想の中で、でも本質的に欠かせず必要なのは、
「住みたいと思える田舎であること」です。
都会は金が稼げる。それだけで住む理由になります。
では、田舎に住む理由は何でしょうか
産業創出ももちろん大事ですが、
「田舎に住む理由」の本質を深掘りして
行く必要がある気がしています。

田舎に住む理由は複合的なものでしょうし、
偶発的なものかもしれません。
ですが、個人的には「変化に富み」
「夢が叶えられる」という要素は、
人間の欲求を鑑みた上で
結構重要なことのような気がします。

明日に希望や期待を持って今日眠れるわけですから。

もちろん変化や夢なんか無くたって、
衣食住が足りていれば生きていけはするのだと思います。
そして、夢は特に、無理に持つ必要なんてありません。
でも、やはり、人はパンのみで
生きるのではないのだとも思います。


では、この田舎で、どんな刺激的で
「おもしろみ」にあふれた場を
つくれるのか
夢がかなえられる町にしていくのか
ということが、
地方創生の本質なのではないかと

考えています。

P.S.「おもしろみ」の話で言うと、
2017/11/25(土)19時から開催する
今度の「てつがくカフェ」

「おもしろさの定義」というテーマで行います。
こちらもよければ参加下さいね!



詳細はこちら。