2016年8月24日水曜日

「田舎って飽きませんか?」(フルヤ)

こんにちは、
島ぐらしコンシェルジュのフルヤです。


■「田舎って飽きませんか」という質問。
久米島は離島です。
自然が豊かで、山あり、海あり、おっきな空あり…というかそれが主ですね。
確かに立派なゲームセンターとか、娯楽施設とか、ありません。

なので、「田舎って飽きませんか?」とよく聞かれる気がするんです。
そう聞かれると、移住して四ヶ月の私は
「いつか自分も久米島に飽きちゃうのだろうか…」
とちょっと不安になったりしていました。

「飽きそう」と思う理由として、
「娯楽がないからつまらなそう」「風景はキレイだけど毎日同じだから飽きそう」
ということをよく言われるのですが、いつもうまく返答できず…

■久米島を満喫している移住者のお話を聞きました
しかし、先日移住して五年ほど経つ方にお話を伺って、考えが変わりました。

その方は都会から移住された方で、都会にいた頃は週末はショッピング、
仕事の後は飲み会と、きれいに着飾ってまさに都会的な過ごし方を
満喫されていたとのこと。田舎で暮らしたいなんて考えたこともなかったそうです。

■娯楽がない→楽しい時間を自分でつくる。そうすると充実する!!
しかし、縁あって久米島で暮らしてみたら、
島には何もないので、自分で楽しみを見つけるしかない。
オフの日にご友人と昼から海でビールを飲んだり、
スポーツをしたり三線を弾いたりと人と関わりアクティブに活動していたら
趣味や興味も広がってお仕事も生活も充実してしまい
もう都会での生活には戻れないとおっしゃっていました。

久米島は都会にあるような、受け身でも楽しめる娯楽がないので、
自分でスポーツをしたり、古典芸能を習ったり、自ら動いて
人の輪に加わっていかないと確かに楽しく暮らせないかもしれません。
でも一旦入っていけば、
思った以上に歓迎して受け入れてくれる風土があるように感じます。
趣味が増えるとともに人間関係も広がって、
徐々に地域の一員、島の一員としての一体感を感じられると、また嬉しいですよね。

■風景が毎日同じでつまらない→変わらない風景の小さな変化を楽しむ
毎日目に入る風景も、海を「海」としか見ず、
空を「空」としか見なかったら、確かにこれも飽きてしまいます。
しかし、この方は「毎日違う海の色を見られるのは本当に贅沢」とも
おっしゃっていました。

そうなんです!
海も空も緑も、よく見たら毎日、というか刻々と変化しているんです。
晴れの日の空、夕暮れの空、雨の前の空…全部違います。
それを見つけて喜べる人であれば、毎日飽きるどころか発見と感動の
連続で過ごせるかもしれません。



■「田舎って飽きませんか?」への答え
なので、『田舎って飽きませんか?』という質問には、今後

『久米島だったら

「人の輪に入っていき、自分で楽しみを見つけられる人」
「島の風景の小さな変化に気づける人」

 なら飽きないんじゃないでしょうか??』

と答えてみようかなと思ったのでした。

私は幸い、よくしてくださるお友達にめぐまれ、
島の海や空の色が変わるのを見るのも大好きなので、
飽きることなく暮らせそうな予感がしています。

みなさんはいかがでしょうか?




2016年8月16日火曜日

久米島がちょうどいいかどうか、見に来てほしいです。(古谷)

こんにちは。
島ぐらしコンシェルジュの古谷です。

今回は、久米島に興味がある方、移住をちょっとでも考えていらっしゃる方には、
まず島に足を運んで、ご自身の感覚が島をどう捉えるかを
是非確かめに来てほしいなというお話です。



島コンが移住定住窓口として、スタートしたのが5月。
以来約3ヶ月ちょっと、島人の皆さんのお話を聞いたりしながら、
「久米島での暮らしのよさ」とは何だろう?とコンシェルジュ3人で考えてきました。

久米島ならではのすごいところはたくさんあります。例えば、
豊かな自然、海洋深層水を活用した最先端の技術とビジネス展開の可能性、
元気な一次産業、地域に根ざした伝統行事、フレンドリーな島人の受け入れ力など…

このように島ならではの特色は多々ありますが、
私が個人的に久米島での日々の暮らしで感じることを
ひとりの生活者として一言で言うと、「暮らしにいろいろちょうどいい」です。
更に言うと、「水が合っている」感じがします。

公式にどのようにアピールしていくかは
まだまだ方々からご協力を得ながら模索中ですが、私自身も移住者。
今回は移住5ヶ月目の私が感じた久米島の感覚的な魅力「ちょうどよさ」を
書きたいと思います。あくまで個人的な感想です(笑)

■色々「ちょうどいい」久米島の暮らし

物理的距離がちょうどいい。
久米島は那覇から飛行機で30分よ都会へのアクセスも比較的便利で、
面積は約60㎢。東京を走る山手線の内側と大体同じくらい。

島内はスーパーでも、海でも、病院でも空港でも、
どこに行くにも車で10〜20分ほど走れば到着でき、コンパクトにまとまっています。
そのため、通勤に時間がかからないのも魅力です。
関東にいた頃は、毎朝片道30分〜1時間半(!)かけて満員電車で通勤していました。
もちろん座れないし、混んでいるので本も読めない…
今は通勤時間が短い分、家事や子どもの相手に時間が使えて
家族の時間が充実しています。

足りなすぎず、贅沢すぎずがちょうどいい。
島にあるお店は点在する個人商店とスーパー、大きいドラッグストア。
都会と比べれば選択肢は少ないものの、それなりに必要なものは手に入ります。
いざとなればネット通販も届くので、時間と送料さえクリア出来れば
手に入らないものはないとも言えます。
飲食店は沖縄料理が主で、安くておいしい!

いわゆる娯楽施設や高級店、ファストフード店もないので、
お金も時間も無駄遣いしなくて済む…
その分、バーベキューをしたり、スポーツをしたり、
海に行ってビーチを独り占めしたり。
人と関わり、自然と関わる、
ある意味大金持ちでもなかなか出来ない時間の過ごし方ができます。

気候がちょうどいい。
私は寒いところが苦手なので、久米島の気候はとても暮らしやすいです。
夏の日中の日差しは刺すようですが、朝夕や日陰は島風が吹くこともあり
思ったより涼しく過ごせます。湿気が高いのは気になりますが、私は許容範囲です。

人口密度がちょうどいい。
久米島の人口は約8000人。
どこに行っても大混雑ということはなく、気が向いた時に子どもと海に遊びに行っても
ビーチを独り占め出来ることが多いです。これは贅沢…。
また、人数が少ない分島民に占める知人の割合が高くなるので、
島を歩いたり買い物に行くと、一日に何人も知合いと遭遇して世間話に発展。
お店の人にもすぐ顔を覚えてもらい、また世間話。これもまたなんだか楽しいです。

人との距離感がちょうどいい。
島人はみんなとてもフレンドリーです。
子どもと歩いていると、知らない人からも声をかけられたりおかしをもらったり。
伝統行事も根強く残っているので、人々が長年受け継いで来た文化に
日々触れながら生活できる感覚が嬉しいです。
でも島やコミュニティが極端に小さい訳でもないので、
頼ったり頼られたりが程度な距離感でできるように思います。


■ところで「ちょうどいい」とはなんなのか?

私にとってはいろいろ「ちょうどいい」久米島。
でもそもそも「ちょうどいい」は個人の価値観によるんですよね。
他の自治体でも数字のデータを示して様々な「ちょうどよさ」を
アピールしているところがありますが、
どのレベルを「ちょうどいい」と感じるかはその人次第。
その人の育って来た環境、大事にしている価値観などで違いますし、
同じ人でもライフステージによっても変わると思います。

久米島はとても良いところですが、
全ての人が全ての時期に「ちょうどいい」と感じる訳ではないこともまた
事実かなと思います。

でも一方で、久米島がぴったりはまって
「ちょうどいい!」と感じられるタイミングで久米島で暮らすことができたら、
大げさでなく「幸せだなぁ」と思いながら日々過ごせると思います。
私のように(笑)。

これは島が持つ面積とか人口とか産業とか、
そういった条件だけから理屈で導きだせるものではなく、
久米島の空気をどう感じるか、最終的には感覚的な部分も大きいように思います。
「水が合うかどうか」というところですね。

■久米島がちょうどいいかどうか、見に来てください。

そんな訳で、ちょうどよさについて語ってきたにも関わらず
「久米島は誰にでもちょうどいい島です!」というアピールはしません。

島に流れる時間、島人の暮らし、生活環境が
今の自分にとって「ちょうどいい」かどうか、
移住を検討されている方は是非一度島に来て、ご自身の感覚で確かめてください。







2016年8月12日金曜日

「あなたのやりたいこと」を受け止めて、 「この島で、あなたと一緒にやりたいこと」を投げ返す(石坂)

久米島 島ぐらしコンシェルジュさん(@kumejima_shimagurashi)が投稿した写真 -



前職の取締役であるN氏とはちょくちょくチャットをしています。 半分はくだらない話と、半分は仕事の話です。

N氏は形而上学的な話を好み、かつ僕もそのような話はやぶさかではないので
仕事の話題を切り口に結果ふわふわしたとりとめのない会話になりがちなのですが。

先日N氏とチャットしている時に、「プロポーズはこちらから」の話が出ました。 https://www.1101.com/darling_column/archive/3_0618.html 少し古いですが、とても素敵な記事なので、ぜひ読んで欲しいです。
以下抜粋。 *** 「頼まれた仕事を、ボールを投げられたと考える。 それを、キャッチャーのようにすぐには投げ返さない。 いちど、自分のボールにする。 そして、答えを投げ返すのではなく、 「提案」や「企画」を、頼むというかたちで、 こちらから投げるボールにするのだ。 (中略) つまり、ぼくは、いつでも口説く側に立つことになる。 口説くだけの企画や動機がないなら、 休んでいたほうがいい。 口説かれて、もったいつけて、 「ま、いいけどー」などと言って引き受けるのは、 あとで後悔することが多い。 これって、恋愛論にもなりそうだよね。 プロポーズされたときに、 いちど、返事を腹の中にためて、 翌日、こちらからプロポーズしなおす。 これで、両方が依存関係でなく、 自立した男女の関係を築けるのではなかろうか。」 *** 僕達の仕事は移住・定住促進です。
現在移住定住促進の為のアクションプランも策定していますが、
その中で「give と takeのバランス」みたいな話が挙がります。

どのような人に来て欲しいか。
どのような人が必要か。
何をしてあげれば来るのか。
etc...

どれも大切な視点ですが、個人的には、何かもっと大切な視点が
欠けている気がしていました。何が欠けていると思っていたのでしょうか。


「あなたのやりたいこと」を受け止めて、「われわれのやりたいこと」と混ぜあい、
「この島で、われわれがあなたと一緒にやりたいこと」を投げ返す。


そんな関係がきっと移住定住促進には必要で、
何より「個人的にでも」やりたいことなんだ、と、気が付きました。


日本国内の各自治体では、人口施策としての社会増を狙い、
様々な施策が打たれ、傍から見ると「人の奪い合い」と揶揄されるような
競走が行われていますし、今後若年層がより貴重になっていくうえで
その競争は熾烈なものになっていくかもしれません。


そして、その競争に翻弄され、引きずり回されるのは若年層です。
私達の子供の世代です。
なんとなく、そんな競争に自分たちの子供を巻き込みたくないな、
と思ってしまいます(僕は結婚していないですし、子供もいないのですが(笑))。


ですが、もしその「人の奪い合い」が、「やりたいことの叶えあい」に
なれるような競走(=共創)が生まれるのなら、その競技にはぜひ
自分も参加したいし、自分の子供がいたなら彼ら彼女らにも参加させたい。
そんな風に思いました。


まずは僕が今現在担当しているプロジェクトで、そんな風な関わり方を
実現していければと思っております。


2016年8月2日火曜日

「沖縄」はもはや外国・・・!! 文化を理解するためにおすすめの漫画「うふそー一族」(石坂)

こんにちは!島ぐらしコンシェルジュの石坂です。

久米島に移住してきて3ヶ月ほど経ちました。



こういうと怒られるかもしれませんが、沖縄は「もはや外国・・・!!」と思うほど、

言葉や文化が違うな、と思うことがあります。



気候や生態系もそうですし、食べ物などの文化や歴史、

何より言葉が理解できないことが多々あります。



わかりやすい例として、ラジオ体操。

全く理解できません(笑)。





僕からすると未知の領域ですが、

沖縄の島々や、果ては集落ごとにも言葉が違うようです。



文化や言葉を理解するために、まずは漫画で勉強しています。

こちら、comicoで掲載している(現在休載中)「うふそー一族」

仕事終わりや休みの日に読んでいます。

ほのぼのとしたエピソードと、美味しそうな料理がたくさん出てきておすすめです。



少しずつでも、沖縄や久米島のことを知っていきたいと思っております。

この漫画の他にも、沖縄や久米島の言葉、文化、歴史などを理解するのに

よいものがあったら、教えて下さいね。