島ぐらしコンシェルジュの古谷です。
今回は、久米島に興味がある方、移住をちょっとでも考えていらっしゃる方には、
まず島に足を運んで、ご自身の感覚が島をどう捉えるかを
是非確かめに来てほしいなというお話です。
島コンが移住定住窓口として、スタートしたのが5月。
以来約3ヶ月ちょっと、島人の皆さんのお話を聞いたりしながら、
「久米島での暮らしのよさ」とは何だろう?とコンシェルジュ3人で考えてきました。
久米島ならではのすごいところはたくさんあります。例えば、
豊かな自然、海洋深層水を活用した最先端の技術とビジネス展開の可能性、
元気な一次産業、地域に根ざした伝統行事、フレンドリーな島人の受け入れ力など…
このように島ならではの特色は多々ありますが、
私が個人的に久米島での日々の暮らしで感じることを
ひとりの生活者として一言で言うと、「暮らしにいろいろちょうどいい」です。
更に言うと、「水が合っている」感じがします。
公式にどのようにアピールしていくかは
まだまだ方々からご協力を得ながら模索中ですが、私自身も移住者。
今回は移住5ヶ月目の私が感じた久米島の感覚的な魅力「ちょうどよさ」を
書きたいと思います。あくまで個人的な感想です(笑)
■色々「ちょうどいい」久米島の暮らし
物理的距離がちょうどいい。
久米島は那覇から飛行機で30分よ都会へのアクセスも比較的便利で、
面積は約60㎢。東京を走る山手線の内側と大体同じくらい。
島内はスーパーでも、海でも、病院でも空港でも、
どこに行くにも車で10〜20分ほど走れば到着でき、コンパクトにまとまっています。
そのため、通勤に時間がかからないのも魅力です。
関東にいた頃は、毎朝片道30分〜1時間半(!)かけて満員電車で通勤していました。
もちろん座れないし、混んでいるので本も読めない…
今は通勤時間が短い分、家事や子どもの相手に時間が使えて
家族の時間が充実しています。
足りなすぎず、贅沢すぎずがちょうどいい。
島にあるお店は点在する個人商店とスーパー、大きいドラッグストア。
都会と比べれば選択肢は少ないものの、それなりに必要なものは手に入ります。
いざとなればネット通販も届くので、時間と送料さえクリア出来れば
手に入らないものはないとも言えます。
飲食店は沖縄料理が主で、安くておいしい!
いわゆる娯楽施設や高級店、ファストフード店もないので、
お金も時間も無駄遣いしなくて済む…
その分、バーベキューをしたり、スポーツをしたり、
海に行ってビーチを独り占めしたり。
人と関わり、自然と関わる、
ある意味大金持ちでもなかなか出来ない時間の過ごし方ができます。
気候がちょうどいい。
私は寒いところが苦手なので、久米島の気候はとても暮らしやすいです。
夏の日中の日差しは刺すようですが、朝夕や日陰は島風が吹くこともあり
思ったより涼しく過ごせます。湿気が高いのは気になりますが、私は許容範囲です。
人口密度がちょうどいい。
久米島の人口は約8000人。
どこに行っても大混雑ということはなく、気が向いた時に子どもと海に遊びに行っても
ビーチを独り占め出来ることが多いです。これは贅沢…。
また、人数が少ない分島民に占める知人の割合が高くなるので、
島を歩いたり買い物に行くと、一日に何人も知合いと遭遇して世間話に発展。
お店の人にもすぐ顔を覚えてもらい、また世間話。これもまたなんだか楽しいです。
人との距離感がちょうどいい。
島人はみんなとてもフレンドリーです。
子どもと歩いていると、知らない人からも声をかけられたりおかしをもらったり。
伝統行事も根強く残っているので、人々が長年受け継いで来た文化に
日々触れながら生活できる感覚が嬉しいです。
でも島やコミュニティが極端に小さい訳でもないので、
頼ったり頼られたりが程度な距離感でできるように思います。
■ところで「ちょうどいい」とはなんなのか?
私にとってはいろいろ「ちょうどいい」久米島。
でもそもそも「ちょうどいい」は個人の価値観によるんですよね。
他の自治体でも数字のデータを示して様々な「ちょうどよさ」を
アピールしているところがありますが、
どのレベルを「ちょうどいい」と感じるかはその人次第。
その人の育って来た環境、大事にしている価値観などで違いますし、
同じ人でもライフステージによっても変わると思います。
久米島はとても良いところですが、
全ての人が全ての時期に「ちょうどいい」と感じる訳ではないこともまた
事実かなと思います。
でも一方で、久米島がぴったりはまって
「ちょうどいい!」と感じられるタイミングで久米島で暮らすことができたら、
大げさでなく「幸せだなぁ」と思いながら日々過ごせると思います。
私のように(笑)。
これは島が持つ面積とか人口とか産業とか、
そういった条件だけから理屈で導きだせるものではなく、
久米島の空気をどう感じるか、最終的には感覚的な部分も大きいように思います。
「水が合うかどうか」というところですね。
■久米島がちょうどいいかどうか、見に来てください。
そんな訳で、ちょうどよさについて語ってきたにも関わらず
「久米島は誰にでもちょうどいい島です!」というアピールはしません。
島に流れる時間、島人の暮らし、生活環境が
今の自分にとって「ちょうどいい」かどうか、
移住を検討されている方は是非一度島に来て、ご自身の感覚で確かめてください。