2017年12月15日金曜日

沖縄、久米島のクリスマスって?

こんにちは!久米島 島ぐらしコンシェルジュの石坂です。
今日の久米島の最高気温は22度の予報です。
そう、クリスマス感がないのです・・・!

そこで、頑張ってクリスマス感を探してきました!
僕が見つけた久米島のクリスマスを紹介します!

久米島のクリスマスイルミネーション

 
こちらは昨年の 久米島町役場 仲里庁舎の映像です。
そして本日、比嘉公民館でイルミネーション点灯式が行われるようです!
久米島町:クリスマスイルミネーション【12月15日】




しまふくのケンタッキーフライドチキン



久米島のケーキ屋さん「しまふく」で、
クリスマスシーズンはケンタッキーフライドチキンを
頼めるようです!
これは嬉しい・・・!




社交ダンスパーティ


毎年この季節になると、社交ダンスパーティが開催されるのです!
なにそれ優雅・・・!

今年は12/23(土) 18時から、具志川農村環境改善センターにて
開催されます!





おひとり様☆クリスマスパーティー




12月24日(日)19:30より、新しい友達を探している方、恋人を探している方、
とりあえずクリスマスイブの予定が空いている方、どなたでも大歓迎!の
イベントを開催します!

(久米島ドリー部チャレンジ!の「定住サポーターズみーしまんちゅの会」「結の会
つなぐぅ」合同企画です!)
ぜひ参加下さい!詳細はこちらです!




いかがでしたでしょうか?
小さい秋見つけるよりも難易度の高いかもしれない(笑)
久米島のクリスマス、
みなさんもぜひ見つけてみてくださいね!

2017年12月14日木曜日

経済循環分析にハマっています

こんにちは、島ぐらしコンシェルジュの石坂です。
先週、「一般財団法人 地域活性化センター」さまの提供されている研修
地域経済を見る眼とその手法」に参加させていただきました。

この講座、とても良かったです。
全自治体職員、まちづくり関係者は必修とすべき、くらいに思いました。
勘や思い込み、経験を排除した
ロジカル・サイエンティフィックなまちづくりを可能にする、
その実践的スキルを学習できるからです。

内容としては、
環境省提供の地域経済循環分析自動作成ツールや、
地域経済循環システム RESASを活用した
地域の現状の理解と政策案の作成ワークショップ、という感じでした。

時間的には施策についてのグループディスカッションが多かったですが、
個人的にはそれよりも
データの読み解き方のケーススタディや例題集を
皆で解いたり議論する時間が増えると
よりデータ分析力の向上が図れたのでは、と思ってたりはします。
ですが、非常に僕にとって実りの大きいものでした。

学習内容を身につけるため、色々分析結果を見ては
そこに現れる結果がどういう意味か考えたりしています。

こんな分析資料がオートで作れるのですが、↓


この久米島町の経済循環分析と、
全国全ての自治体を集計した経済循環分析を見比べてみたり、


(標準の姿が分かるので基礎の習得には適している気がします)

他の同規模自治体でロールモデルとすべき自治体の
経済循環分析と見比べてみたりしています。


長野県、小布施町とか。


北海道、東川町とか。


この結果を見ると、
メディアでの評判よりすごい!と思う部分や、
メディアでは現れにくい課題などが
浮き彫りになってきます。
やはり数字で考えるのは大事だな、と。

経済循環分析の力を養いながら、
島ぐらしコンシェルジュを更に進化させて行く予定です。
頑張ります!

2017年11月22日水曜日

地方創生の本質は、夢が叶う田舎であること

こんにちは。
島ぐらしコンシェルジュの石坂です。

久米島は冬に差し掛かっております。
衣替えが必要ですね。

***
明日2017/11/23(木・祝)、
まちづくりに関する活動を

町民、行政が発表しあう
「久米島8500人の夢まつり」が

開催されます。



こちらは移住定住推進、
総合計画実現の為の住民活動
「久米島ドリー部チャレンジ!」の1チーム
「チームつなぐぅ」の皆さんが
主体となって企画運営されています。

ドリー部チャレンジとしては、
官民協働で、住みたくなる、
帰りたくなるような良いまちを皆でつくる。
そんな活動を進めています。

***
この前東京に行った時に、
髪を切りにいったのですが、

その際に担当してくれた美容師さんに
話を聞いてみました。


その方は北海道出身で、
専門学校卒業後に地元を出て

上京されたそうです。

移住定住推進の一つの理想形は
Uターンだと僕は思っています。
ドリー部チャレンジのテーマも
「住みたくなる、帰りたくなる
ような良いまちをみんなでつくる」ことです。

ので、「Uターンする気はあったりします?」と
聞いてみた所、

「ない」とのこと。
理由を聞くと、
「時が止まっている気がする」とのことでした。


田舎の魅力の一つは、安定して衣食住が満たされ、
安心できる環境であると思います。
ですが、それよりも変化が日夜生まれ、
夢を叶えたり、挑戦できる都会の方が好まれている。
だから人口流出が止まらないのだと思います。

きっとそれだけ日本が、
いわゆる安心な社会なのだとも思います。

例えば貨幣経済が崩壊したり、戦争が発生したら
多くの人が田舎へ移動することでしょう。

生命の保ちやすさ、で言うと、
本来は田舎の方が向いているのですが、

現在は貨幣経済のおかげで都会でも生命が保ちやすい。
むしろ多くのものに交換可能な
貨幣を持っている方が
生きやすい。
だからこそ、都会に人は住むのだと思います。

「稼げる田舎を目指す」という話が
地方創生の文脈では
多く取り上げられますが、
稼ぎやすさで言うと圧倒的に都会なはずです。

もちろんネットや物流の発展で、
田舎でも稼ぎやすさは増してきていますが、

稼いでいる田舎の企業さんは
本当にすごいことをしていると思います。

ゲームをハードモードで
プレイしているようなものですから。


個人的には、田舎で無理して貨幣を稼ぐよりも
「稼ぎ頭が都会で稼ぎ、伴侶は食べ物をつくり
家などの生活基盤を守りながら
子どもを田舎で育てる」といった

モデルの方が理に適ってるんじゃないかな、
と思っていたりします。


どう実現させるかは
これから考えなければなりません(汗)が、

信用経済とか関係人口の話なんかは、
このようなモデルに近づいていくんじゃないかな、
と思っていたりします。

(余談ですが、リモートワークもある意味
「都会で稼いでいる」ことになります。

都会の仕事を別の地域で受けているのですから。
都会の単価で、田舎で働けるのは
大きな可能性があると思ってます)


そんな妄想の中で、でも本質的に欠かせず必要なのは、
「住みたいと思える田舎であること」です。
都会は金が稼げる。それだけで住む理由になります。
では、田舎に住む理由は何でしょうか
産業創出ももちろん大事ですが、
「田舎に住む理由」の本質を深掘りして
行く必要がある気がしています。

田舎に住む理由は複合的なものでしょうし、
偶発的なものかもしれません。
ですが、個人的には「変化に富み」
「夢が叶えられる」という要素は、
人間の欲求を鑑みた上で
結構重要なことのような気がします。

明日に希望や期待を持って今日眠れるわけですから。

もちろん変化や夢なんか無くたって、
衣食住が足りていれば生きていけはするのだと思います。
そして、夢は特に、無理に持つ必要なんてありません。
でも、やはり、人はパンのみで
生きるのではないのだとも思います。


では、この田舎で、どんな刺激的で
「おもしろみ」にあふれた場を
つくれるのか
夢がかなえられる町にしていくのか
ということが、
地方創生の本質なのではないかと

考えています。

P.S.「おもしろみ」の話で言うと、
2017/11/25(土)19時から開催する
今度の「てつがくカフェ」

「おもしろさの定義」というテーマで行います。
こちらもよければ参加下さいね!



詳細はこちら。

2017年9月29日金曜日

沖縄・久米島の伝統芸能エイサーを見て回ろう!「旧盆エイサー巡り」のおすすめルートを紹介

こんにちは!島ぐらしコンシェルジュの石坂です。
結構日が経ってしまいましたが、今回は沖縄・久米島の伝統芸能、「エイサー」についてご紹介したいと思います。


エイサーとは

エイサーとは、沖縄で旧盆(旧暦のお盆)の時期に踊られる伝統芸能のことです。

本土の盆踊りにあたる行事で、大太鼓や締太鼓を持って踊りながら叩く様子が特徴的です。


久米島の旧盆エイサー

久米島でも、旧盆の時期にいくつかの集落でエイサーが開催されます。

2017年は9月4日に謝名堂(じゃなどう)、真我里(まがり)、比嘉(ひが)、真謝(まじゃ)、儀間(ぎま)、宇根(うね)の6集落、9月5日に嘉手苅(かでかる)にて開催されました。

各集落ごとに踊りやお祭り自体のスタイルも異なります。
集落内で楽しむ小さめなものから、広く人を招き出店や花火が上がるものまであります。


旧盆エイサーを見て回ろう!おすすめルートの紹介

エイサーが開催される場所を地図上に置いてみました。
青いピンがナカビ(「ナカヌヒー」とも。旧盆の真ん中の日。2017年では9/4)、
赤いピンがウークイ(「お送り」の意味らしいです。旧盆の最後の日。2017年では9/5)
にエイサーが開催される場所です。

ピンをクリックすると会場がどこかもわかりますので、
エイサーを見て回る際の参考にして下さい。



島内をぐるっと一周する県道(「一周線」と呼ばれています)があるのですが、一周線沿いに配置しています。

ので、一周線沿いにめぐるとスムーズに各集落のエイサーが見れるわけです。

儀間のエイサーが一番大きく、最後に花火も打ち上げられるので、個人的にはエイサー巡りをする際は、ナカビに時計回りに各集落を訪れ、最後は儀間にたどり着けるようにすると楽しめると思います。

始まる時間は集落によってまちまちなようなので、気になる集落があれば事前に確認しておくと良いと思われます。


旧盆エイサーの様子

久米島ドリー部チャレンジ!のチーム「定住サポーターズ みーしまんちゅの会」の活動として、9月4日にぐるっと見て回りました。

18時30分くらいにエイサー巡りをスタートしました。

いくつか様子を紹介したいと思います。


真謝(まじゃ)


道ジュネー(みちじゅねー)という集落の通りを練り歩くスタート時の様子です。


比嘉(ひが)


比嘉では現在建築中の公民館前広場にて開催されました。
屋台も出ており、多くの人が見に来ていました。


儀間(ぎま)



儀間ではエイサーの他、くじ引きや沖縄民謡のショータイム、打ち上げ花火など、色んなお楽しみイベントも開催されます!

***

いかがでしたでしょうか?
今年は終わってしまいましたが、ぜひ来年はお友達とお誘い合わせの上、色んなエイサーを見て回ってみてくださいね。

2017年8月16日水曜日

「てつがくカフェ」をなぜやるのか(石坂)

こんにちは。
久米島は晴れの日が続いています。
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てつがくカフェをやります

僕らと同じ地域おこし協力隊のF岡くんから発案頂き、「てつがくカフェ」を開催してみようと思っております。








こんなチラシを作りました。F岡くんがメインのファシリテーターとして関わり、僕は事務的なことを行っています。



てつがくカフェとは

「てつがくカフェ」とは、パリのカフェで生まれた、飲み物を片手に参加者同士で特定のテーマについて話し合う試みです。哲学者マルク・ソーテ(1947年–1998年)が創立しました。

ソーテは1992年12月13日、パリの近郊で初の哲学カフェを開きました。それは、上流階級や学者のためではなく、大衆のための場でした。

最初は10人ほどでしたが、その後は毎週恒例のイベントとなり、各会合におよそ200人の人たちが集まるまでになっていったそうです。


「まちづくり」の行き着く先

ひょっとしたら、「なぜ哲学?」といった声が聞こえそうなので、少しこのブログで補足しておきたいな、と思っております。

現在、全国各地で「まちづくり」「地域活性化」「地方創生」をキーワードに様々な活動が盛んに行われています。目をみはるような本質的な取り組みや、単なる話題作りとも思える取り組み、様々な試行錯誤が行われています。

これら「まちづくり」「地域活性化」「地方創生」が、最終的には何を目指すべきなのだろうか、と常々考えておりました。

答えは取り組む人それぞれなのでしょうが、僕は「まちに住む人の成熟」じゃないかと思っております。

そして、成熟とは、「理知的にバランスをとる」ということだと。

貧困問題の解決や社会保障、地域社会の維持には、自給自足・多産多死のコミュニティを除くと、変化と経済発展がどうしても必要なように思います。

ですが、過度な変化と経済発展の結果、守るべき美しいもの、地域の誇り、アイデンティティを失ってしまうようなことも見受けられます。シーソーのように揺れ動きながらバランスをどこかで見つけていくものなのだとイメージしています。

その中で、経済発展できたコミュニティや、反対に衰退し消滅したり分散したコミュニティがあっても、きっと成熟できたコミュニティというのは世界じゅうには殆どなく、まだまだ未熟な我々が学習と試行錯誤を繰り返しているような世界なのだろうなあ、と思っております。


成熟に必要なこと

「コミュニティの成熟とは何か」「成熟した人間とはどのような人か」といったテーマについては、ぜひとも議論を重ねて行きたいところではあります。ですが、「人間やコミュニティの成熟に絶対不可欠のように思えること」があります。

それは、理想と哲学と対話です。

理想とは、「世界の目指すべき姿」です。何か目指すべき姿がある、という前提がなければ、この世はランダムに殺戮が起きる地獄のような世界と化すような気がします。(それもまた自然界の真実なのかもしれませんが)。

哲学とは、答えの見えない問いを問いかけ続け、様々な観点から疑い続けることです。どのような答えも鵜呑みにせず、自分の頭で問いを生み考え続ける行為こそが哲学であると考えます。

そして、対話とは、人格が傷つけられること無く考えを交換し、それぞれの思考を磨く行為です。この行為ができれば、自分の頭脳だけでは考えつかない発想を手に入れ、自分のものとすることができます。

この3つの柱は、成熟した社会を考える上で、どうしても必要な概念のように思えるのです。


だから、てつがくカフェをやります

成熟したコミュニティには、理想と哲学と対話という3つの柱があると思っております。てつがくカフェでは、きっとこの、理想と哲学と対話、3つの柱を強固にしていけるような力があるのではないか、と期待しています。それが、てつがくカフェをやってみる理由です。

沖縄、久米島と台風(石坂)

移住定住推進アクションプラン「久米島ドリー部チャレンジ!」の1プロジェクト、久米島ブロガーズでは、毎月のお題を決め、そのお題についてのブログを書くようにしています。8月のお題は「台風」です!久米島の台風の様子や過ごし方について紹介したいと思います。

台風接近時


こちらは9月中旬の台風接近中のイーフビーチです。
いつもはリーフに囲まれ遠浅の穏やかな海なのですが、台風接近につれて
何やら不穏な空気感に包まれてきます。

ちなみにいつものイーフビーチはこんな感じ。

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こちらは2016年の10月の台風。
ジョジョに近づいてきた時の様子です。
 
風が語りかけるどころじゃありません。

直撃中



2016年10月の台風。
直撃は夜中だったのですが、気分的には恐怖と現実逃避のため
酒!飲まずにはいられないッ!
という感じでした。

今年の台風は

2017年の今年はまだ、台風という台風は上陸していません。

観光客さんにとっては台風は嫌なものでしょうが、
台風は雨水をもたらし、海水温を下げサンゴの白化を防ぐ、とも聞きます。
沖縄や久米島の方は台風対策にも慣れており、
家の作りも台風に備えたものとなっていますし、
地元の方は「他の災害と違い死傷者もほとんどいないから大丈夫」と
語ります。共に生きていくものなのでしょうね。

本島では食料や酒を買い込み、ビデオを借りて台風が通り過ぎるのを
楽しみながら過ごすようですね。
今年は台風が来たら、映画を事前に借りたり、友達と集まって
アナログゲームなどをして楽しみながら過ごしてみたいです。

2017年7月12日水曜日

沖縄、久米島での遊びとおすすめ情報 (石坂)

移住定住推進アクションプラン「久米島ドリー部チャレンジ!」の1プロジェクト、久米島ブロガーズでは、毎月のお題を決め、そのお題についてのブログを書くようにしています。

今月のお題は「遊び」です!
ので、遊びについて書いてみたいと思います。



久米島でみんな何して遊んでいるの?

これは感覚値ですが、久米島の人は体育会系の方が多く、遊びだとフットサルや野球などのスポーツが盛んのように思います。そういえば今週末もソフトボール大会がありますね。僕も去年参加させてもらいましたがルールもわからず汗、かなりの役立たずでした(笑)。そんな状態なのにもかかわらず優しく迎え入れてくれた同級生チームの皆様には、改めて感謝です・・・!

あとは飲み。久米島の方は酒が強い・・・!量というより、持久力が強い気がします。何軒かハシゴして深夜3時くらいに解散し、翌日ケロッと仕事されている方も多いです(笑)。


島外の人からすると意外ですが、それほど海で泳いだり、ダイビングしたりはしないように思えます。地元の方でも「釣りもそれほどしたことはない」という方もいらっしゃいます。移住者の方だとダイビングが好きな方もいらっしゃいますが。


島コン石坂の場合(おすすめ情報含む)

僕はプライベートはかなりネクラな生活で、家でハンモックに揺られながら泡盛飲んで寝落ちするだけで基本的に幸せだったりします。

ですが、アウトドアが好きなので、家の庭でバーベキューしたり、天気がいいときには仕事終わりからシンリ浜に行き、タープを張り、やはり酒を飲んで星空を眺めてたりします(最高です!!)。思い立ったらキャンプができるのはコンパクトな田舎の特権ですね。




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家バーベキュー。鶏肉は勿論久米島赤鶏!野菜はAコープか、山里ゆんたく市場で地元産の野菜が安く手に入ります。あとは、おろしスーパーのチョリソーがおすすめです。



 こちらはシンリ浜。役場への電話など予約手続きが必要ですが、無料のキャンプサイトです!



こちらは奥武島のキャンプ場。バーデハウス久米島で手続きを行います。宿泊 大人500円、デイキャンプ100円と格安です。島民の方はさらにお得になります(これ以上は言えない!)。そして宿泊の方は、バーデハウスのプールの利用料割引がありますよ!(なんと50%オフ!金額的には、ただプール入るよりもキャンプサイト使った方が安くなる計算です)詳細はこちらをご覧ください。


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最近釣りをはじめました。が、まだ一匹も釣れていません(笑)



大道つり具店では、久米島の釣りスポットをマップで紹介してくれますよ!

みなさまは、どのように久米島で遊んでいますか?
教えて下さい!

2017年6月22日木曜日

AIによる大失業時代に大事な「iPS細胞化」と、島で学べる(かもしれない)軽やかに生き続けること(石坂)

こんにちは。
島ぐらしコンシェルジュの石坂です。

久米島は、本日梅雨明けです!


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今回は、そんな爽やかな話題とは別の話になります(笑)。

AIが人の仕事を奪う「大失業時代」が始まっている


どこかSFのように遠い別の世界、未来のように感じている
「AIが人の仕事を奪う」時代。実は、もうとっくに到来しているのだと
痛感しました。

現代ビジネスの記事「ついにメガバンクに「大失職時代」がやってきた!」を読むと
よくわかります。

次に紹介するのは、配置換えにあった大手信託銀行のベテラン職員の上司の言葉です。

「彼らは現場を経験し、どこにどんな誤りが潜んでいるのかを知り尽くした人材です。
たとえば、融資や投資の実行日が休日になっていないか。投資商品ならば、顧客の資産や年収に比べて無理な取引になっていないか。ハンコやチェックが漏れていないかなど、その確認は細部に及びます。
これまでの銀行業務では、そうした長年の経験の積み重ねによって培われた能力が必要でした。
しかし、今後は書類が電子化され、手書きの書類がなくなってしまうんです。営業マンは各自タブレット端末を支給され、そこに必要事項を打ち込んでいく。
コンピュータが入力ミスなどを指摘して、その場で完璧な書類ができあがる。後はそれを上司に転送するだけ。
これまで重要視されてきた仕事が、IT化によってあっさりと必要なくなってしまう。実に残酷な話です」
【引用】現代ビジネス:「現代ビジネス:ついにメガバンクに「大失職時代」がやってきた!

彼らはこれまでのシステムでは非常に優秀で、必要とされる人材だったのですが、
コンピュータにとって代わられることになります。
そして、この「書類のチェック」という仕事は今後消滅するでしょう
(未来の雇用も奪われることになります)。

銀行だけの話ではない


自分で体感した、他の例をご紹介します。
我々久米島 島ぐらしコンシェルジュの運営する移住定住の為のポータルサイト
「久米島 島ぐらしガイド」ですが、サイトの修正をどうすればいいか悩んでいました。
ネット検索でwebサイト分析を手がけているWACUL(ワカル)さんのサービスを見つけ、
無料診断を申し込みました。

サービスは、googleアナリティクスと連携しAIが自動でサイトの課題と
改善案を提案してくれる、「AIアナリスト」というサービスでした。

このAIアナリストの診断結果を元に、担当のMさんという方が
zoomで的確なアドバイスを下さり、提案内容は「目からうろこ」なもので、
サービスとして非常に満足度の高いものでした。

会社についてのお話も伺いました。
会社的にはこれまで成果報酬型のwebコンサルをしていたそうですが、
そのノウハウを詰め込みAIシステムを開発し、
現在ではAIにサービスを全て切り替えたそうです。
結果、分析にマンパワーがかからず、費用もwebコンサルと契約するより
かなり安価な提案ができるようになっているようです。
こちらも「AIが人の仕事を奪った」と言えるのではないでしょうか。

AIにより仕事が奪われると何が問題か


AIにより仕事が奪われると、何が問題なのでしょうか。
優秀な方はこのように言います。
「AIにより仕事が奪われても新たな仕事が生まれるから大丈夫」。
一理ありますし、結局は新しい仕事に柔軟に対応していけるように
ならなければならないのでしょうが、
感情的には「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」くらいな言葉だと
感じてしまいます(笑)。

こちらも実感値ですが、そもそも近代のビジネスシーンでは、
働く人、一人ひとりがとても硬度に分化した仕事をしているな、と感じます。
例えば「○○部署の事務作業をする」「○○というシステムの使い方を教える」、
「○○という商品についてセールスをする」「○○プロジェクトの会議運営をする」
等・・・
高度な生命体を支える高度に分化された細胞のようだな、と感じました。
図:胞分化(出典:日本科学未来館科学コミュニケーターブログ

会社を辞めるときに考えてみたことがあります。
「自分一人でお金を稼いだことがこれまであっただろうか」と。
アルバイトや社員は、ある仕事を果たし、対価としてお金をもらう、という
働き方です。
自分のつくったものを自分で広め、自分で売り、
自分で会計処理まで済ませるようなことはしてきていない。
一人ではお金を一銭も稼いだことがないのだと痛感しました。

そして、高度に分化された仕事が機械に奪われると、
今まで積み上げたプライドが崩壊し、自信を失い、
絶望に近い感覚を受けてしまうのではないでしょうか。
感情的な話ですが、そんな「絶望」が増えていくことのほうが問題のように思えます。

先程の例で、配置換えにあった職員は次のように語っています。
「新しい職場で能力を活かしてほしいと言われても、私はこの仕事を20年やってきたんです。これから新しい知識や技術を一から覚える気力はありません」
【引用】現代ビジネス:「現代ビジネス:ついにメガバンクに「大失職時代」がやってきた!

「機械によって仕事が奪われる」こんな絶望が今後増えていく可能性があります。

iPS細胞の「初期化遺伝子」を自分に埋め込む


では、これからどう生きればよいのでしょうか。
メタファーとして細胞分化の話を取り上げましたが、
このメタファーから学べることとして「文化された細胞は初期化できる」
事があるように思います。

図:iPS細胞の作り方(出典:TDK Techno Magazine

文化された細胞に初期化に必要な遺伝子を送り込むことで、
細胞の初期化が起き、再度分化や分裂が可能なiPS細胞が出来ます。

働く人にとっては、細胞のように完全に初期化まではいかないでしょうが、
・何かを学び直したり、
・新しく学びはじめ続けたり、
・違う仕事を掛け持ちしてみたり、
・これまでとは違う働き方、生き方に挑戦し続けたりし、
・自分のパラダイムを壊し改変し続ける
そんなことができる自分になるという発想は、
一つの希望のように思えます。

単純に「AIの発展により生まれる仕事にキャッチアップしないと生きていけない」
という発想よりも、ワクワクしないでしょうか。

島への移住はiPS細胞化に有効かもしれない


一度分化しても、もっとシンプルな状態まで戻り、いつだってやり直せる。
島への移住は、ひょっとしたらiPS細胞化に有効なのではないかと考えています。
これまでやったことのない事に挑戦する機会が多くなることと、
専門分野だけではなくマルチに仕事をしていく環境であるからです。

Uターン、Iターン問わず移住者の方は、これまでのキャリアを一旦棚上げし、
新しい仕事に挑戦する人も多いように思います。
暮らしに関しても、草刈りや行事への参加など、これまでやったことのない事に
挑戦する機会も多くなるでしょう。そんな環境で暮らしていると、
どこか凝り固まった自分が解きほぐされるような感覚を覚えます。

また、島では都会と比較し、高度に文化された仕事よりも、
複数の仕事の組み合わせで運営されるケースが多いのではないでしょうか。
僕の経験でも、「ガソリンスタンド兼釣具屋」とか、
「渡し船とウェブサイト作成」とか、マルチな仕事を持つ方が多くいらっしゃいます。

柔軟に仕事を変えたり、組み合わせたり、新しくしたりと
そんな生き方をしている人を見ると、
なんとクリエイティブなのだろう、といつも感嘆します。
(勿論そんな人ばかりではないでしょうが、
日常的にそういう人達と接することはできます。)

やってみていること


そんな方々と接しながら、いつしか僕もiPS細胞化していきたいと
思うようになりました。

僕の場合、まずはマルチワークから。
まだまだ昔取った杵柄で働いていることも多いのですが、
ウェブライター、商品説明のライティングや簡単なweb注文フォーム作成、
調査・レポート作成業務など。
その他たまにバイトをしたりします。
月5,6万くらいは段々安定して副収入を得られるようになってきました。

今後は単価の向上と楽しみながら仕事する生活環境づくり、
そしてより自発的な仕事づくりが課題です。

(許しを得た上で)バイトで暇な時にライティングをして
総合的単価をあげようとしたり、アウトドアしながらレポートを書いたりなど、
色々模索しています。

奥武島でキャンプしながら仕事。楽しすぎて仕事になりませんでした(苦笑)

あと、島コンの活動ともリンクさせて、社会調査や統計を勉強中です。
勉強しながら、そのうち仕事として受けられるようになればと思っております。
また、アウトドアグッズのレンタルなんかもしていきたいですね。

今はあまりやることに固執せず、軽やかに生きていければと思っております。

軽やかに生き続ける


地方への移住、定住のニーズは高まっています。
2015年の国土交通白書では、2005年と2014年の調査結果を比較し、30代の農山漁村への定住願望が17.0%から32.7%へ、40代では15.9%から35.0%へと伸びていることを指摘しています。
図:「都市住民の農山漁村への定住願望(ある・どちらかというとある)」

要因は様々でしょうが、移住定住に関する相談窓口を一年間やってきた実感として、
「これまで高度に分化されすぎた自分の初期化」や
「今後変動が激しくなる社会の中でも生きていくための基盤づくり」といった
動機もあるように思います。

まだまだ開拓の余地がありますが、島や田舎で
マルチに軽やかに食い扶持をつくっていくことで、今後の社会でも
生きていく工夫と知恵、そして自信が身につく可能性がある気がしています。

それは今後の日本において価値がある学びの機会なのではないかと、そんなことを
考えていたりします。

2017年6月15日木曜日

沖縄の湿気がすごい(石坂)

6月の久米島ブロガーズのお題は「湿気」です!
なので今回は、沖縄、久米島の湿気についてご紹介します。

沖縄の湿気?大した事ないんじゃない?


久米島への移住前、僕は島根県の隠岐諸島、海士町という離島にいました。
海に囲まれていたり、ところどころ湧き水が湧いているからか、
夏場はとても湿気が多いところでした。

よくカビが生えたりしており、友達から借りた除湿機をずっと回しっぱなしに
しているような生活でした。

そんな島で3年ほど暮らしていましたので、
久米島に住んでいる人達から「夏の湿度の高さはすごいよ!」
移住前に聞いても、「隠岐と同じくらいなんじゃないかな?」
「大したことないんじゃない?」とタカをくくっていました。


空気が重い


久米島での初めての夏。
予想外の湿度の高さに、僕は衝撃を受けておりました。

空気が重い・・・。
真綿の布団を上から被せられたように・・・。
気のせいか呼吸もしづらい・・・。
部屋干しした洗濯物は 何日も乾かない・・・。

感覚的には隠岐の2倍くらいの湿気があるような気がします。
まるでプールの底の方にいるかのような感覚を味わったりします。

湿気対策


湿気の多い時期は、僕は大体こんな感じで暮らしています。
・押入れは常に解放
・換気扇、扇風機、除湿機は回しっぱなし
・エアコンの誘惑に負ける


皆様は湿度の高いこの時期、いかがお過ごしでしょうか?
湿気対策や、逆にこの湿度の高さの楽しみ方など、
色々教えてください。

2017年5月24日水曜日

【告知】5/25(木)13時から、FMくめじまで 久米島ブロガーズが登場します!(石坂)

こんにちは、島ぐらしコンシェルジュの石坂です!
久米島は雨が降ったり晴れたりの、しっくり来にくい梅雨を迎えています。


ラジオの告知をさせて頂きます。
明日木曜13時からは“FMくめじま(89.7MHz)”にて「久米島ドリー部チャレンジ!」の放送です。
今回の担当チームは「久米島ブロガーズ」です!

ブログを通じた情報発信力を高めつつ、
「沖縄 移住」と検索すると久米島の情報が豊富に出てくるようにしよう、というこの活動。

番組には、
「毎日が生まれたて」のカヨさん&サッシさん(&サンちゃん)、

「ホタルの国から」のさとうさん、

「ブログYayoi.やよいのものづくり」のYayoi.さん、

・MCは勿論「FMくめじま」のマンデーさん

が登場します!お楽しみに!
 
インターネットのサイマルラジオにてお聴きいただくこともできます!
サイマルラジオはこちら!

2017年5月10日水曜日

観光や旅行では気づかない?移住してわかった沖縄の常識(石坂)

こんにちは!島ぐらしコンシェルジュの石坂です。
今日は、旅行や観光、ツアーなどで沖縄に来たら気がつかないかもしれない、
移住してわかった沖縄の常識をいくつか紹介したいと思います。


1.あまり魚を食べない
意外だったのですが、沖縄は海に囲まれているにもかかわらず
2016年の生鮮魚介消費量は47都道府県中最下位!
全国平均の半分程度らしいです。

魚介類消費量 [ 2016年第一位 青森県 ]http://todo-ran.com/t/kiji/14620
魚介類消費量 [ 2016年第一位 青森県 ]


この図を見ると、日本海側が多いですね。
やはりお魚に脂がのって美味しいのでしょう。



2.夏場は野菜があまりとれない

僕は本土出身ですが、夏といえば野菜。
きゅうりやトマトなど、夏野菜を楽しみにしていました。

一方沖縄では、なんと暑すぎて夏場は野菜があまり育たないようです。
ウリ系の野菜は夏でも比較的育ちますが、
せっかく育てた野菜も台風でだめになってしまうことも・・・
夏にスーパーでレタスが1400円で売られているのを見て驚愕しました・・・(汗)。

その代わり、冬でも野菜はすくすく育ちます!


3.美男美女が多い

芸能人で言うとアムロちゃんやガッキー、黒木メイサと
沖縄出身の美女は枚挙にいとまがないですが、美男美女が多く
日常的にドキドキすることもしばしばです(笑)


4.あまりお風呂に入らない

汚いわけではありません(笑)
どうやら沖縄の方は、シャワーが基本で、湯船にはあまり浸からないらしいです。
バスタブがないアパートもちらほら。
その代わり、汗をよくかくので一日に何度もシャワーに入る、と聞きました。

ちなみに、太陽の熱で水が温まり、水を流しているつもりでもお湯が出たりします(笑)
僕は昨年は夏から秋にかけて ガスをとめて水シャワーのみで暮らしていました。
結構寒い日もありました(笑)


5.共存を学ぶ

little gecko

僕が引っ越してきて初めての夜、部屋のどこか上の方から、
何かの鳴き声が聞こえてきました。

「キュッキュッキュッキュッ・・・」

「キュッキュッキュッキュッ・・・」

そこかしこで聞こえてきます。

翌日、人に聞いてみると「ヤモリだよ」とのこと。
こんなにヤモリが多いなんて思っていなかった・・・


あと、あまり多くは語らないようにしますが、虫も多いです。
久米島町に引っ越してくる前は僕は島根の離島で暮らしていましたが、
感覚比ではそこの2倍。
自然の中に人が生きているのだと、日常的に感じます。


以上、意外と旅行や観光では気が付きにくい、沖縄県の常識を
いくつか紹介しました。いかがでしたでしょうか。


そして、沖縄に移住してきた皆様の驚かれたことは何でしょうか?
ぜひお聞かせ下さい。

2017年4月7日金曜日

沖縄移住の知られざる魅力とは?~①花粉症で困らない~

こんにちは、島ぐらしコンシェルジュの石坂です。
春ですね。
ここ、沖縄県 久米島町では、「海開き」が開催されました。



本土での春の風物詩「桜」は既に見頃を終え、
葉桜の季節を迎えています。

久米島 島ぐらしコンシェルジュさん(@kumejima_shimagurashi)がシェアした投稿 -

久米島 島ぐらしコンシェルジュさん(@kumejima_shimagurashi)がシェアした投稿 -


季節を先取り、そんな久米島です。

***

僕は埼玉出身の移住者ですが、沖縄や久米島には
「青い空」「輝く太陽」「美しい海」というテッパンの魅力だけではなく、
実際に沖縄に住みはじめて気づく魅力も沢山あります。
ちょくちょくそんな魅力もご紹介できればと思っております。

題して「沖縄移住の知られざる魅力とは?」
あえて「沖縄移住」と括らせて頂いてます。
今回はその春編です。


本土の春の風物詩といえば、前述の「桜」は勿論ですが、
例えば多くの人を困らせる「スギ花粉」なんてのもあるのではないでしょうか。




僕も本土で暮らしているときはスギ花粉症だったので、
写真を見ただけでムズムズします(笑)。
鼻はかみすぎてヒリヒリするし、くしゃみや涙はとまらないし、
目はかゆいし・・・思い返すと散々でした。



しかし、ここ沖縄は久米島に来てから、
花粉症に悩まされることは殆どなくなりました。
なぜなら、スギが殆ど沖縄には無いからです


日本の本土の山は、林業の為、花粉症の原因となる
杉や檜を植林している人工林が多いと思います。




沖縄県、そして久米島町では、杉や檜の人工林は
殆ど見かけることがありません。


下の写真では少しわかりづらいかもしれませんが、
常緑広葉樹や松が多いです。

久米島 島ぐらしコンシェルジュさん(@kumejima_shimagurashi)がシェアした投稿 -

春の花粉症の大きな原因である、杉や檜が殆どない為
この春の時期でも快適に過ごすことができます。
改めて気づくと、とても大きい魅力といえるのではないでしょうか。


お話を聞いてみると、スギ花粉が飛び交う時期のみ
沖縄で暮らす方もいるそうです。
スギなど以外にも、花粉症の原因になる植物はありますので、
完全に花粉症フリー、というわけではありませんが、
スギ花粉で悩まされている方は、沖縄移住をすれば
より幸せになれるかもしれません。

2017年4月5日水曜日

【自己紹介】上江洲(うえず)です。

初めまして。久米島 島ぐらしコンシェルジュとして4月より新しく働くことになりました、上江洲 幹子(うえず みきこ)です。今回は自己紹介をさせていただきます。


私は沖縄県本島南部の豊見城(とみぐすく)市で高校生まで暮らし、大学進学で石川県へ行き、大学卒業後はそのまま石川県で2年間働いておりました。

大学では地域創造というまちづくりに関する学部で学び、卒業後は、スポーツクラブで広報やグッズ担当をしておりました。

実は久米島は私の父親の出身地であり、祖父母の家があったため小さい頃に何度か遊びに来ていた懐かしい場所です。
小さい頃のイメージだと「海」「サトウキビ畑」「山」といった自然が強く印象に残っていますが、成人したいま改めて久米島を見ると、仕事もあり、元気な人もたくさん居て、田舎を感じさせないエネルギーに満ちた島だなと感じています。

そんなパワー溢れる島で私も働けることを嬉しく思いますし、とても楽しみです。
島の皆さんのパワーに負けないように頑張りたいです!

久米島にルーツを持ちつつ、移住者でもあるという私自身の特性を活かして2つの視点から皆さんの移住定住に役立つ情報をお届けできればと考えています。

これからどうぞよろしくお願いいたします。







2017年3月31日金曜日

一年間ありがとうございました!(フルヤ)

みなさまこんにちは。
島ぐらしコンシェルジュのフルヤです。

この三月末を持ちまして、任期満了に伴い島ぐらしコンシェルジュ・地域おこし協力隊を卒業いたします。

一年間という短い間でしたが、島のみなさまには大変お世話になりました。
「たった一年で島を分かった気になるな!」というお叱りをいただきそうな気もしますが、ヨソモノだからこそ感じる島の魅力や、島の日常がまだ「当たり前」になっていない一年だからこそ気付ける良さがあり、それは本物ではないかと思いますので、ここに少し書かせていただきたいと思います。



この一年で、私が心から「久米島の一番の魅力だ」と感じたのは「ひと」です。

「きれいな海や自然がある」「気候があたたかい」「那覇から飛行機で30分と結構近い」などの環境面の条件的な部分ももちろん魅力的なのですが、やっぱり移住すると「暮らし」が中心になります。日々の「暮らし」の中には職場はもちろん、買い物する時のお店の人との会話・普段の友だち関係など、人間関係が必ず関わってきます。

島の人間関係はやはり都会より濃く感じます。以前あるマンションでの「挨拶禁止」というニュースが巷で話題になりましたが、こちらでは想像できないなぁと思いました。

スーパーでも、飲食店でも、店員さんがすぐ覚えてくれるので会計しながら子育ての話をしたり、個人商店だったらお店の人がこどもと遊んでくれたり。道を歩いていると、おじいちゃんおばあちゃんが「かわいいねー」と頭をなでてくれたり、「この先足が引っかかりそうなとこがあるから気をつけてよ!」と教えてくれたり。

なんだか、「店の人とお客さん」とか「ただ道ですれ違うだけの知らない人・関係ない人」としてではなくて、「私とあなた」で話ができるような感覚があって、東京から来た私にはそれがとても嬉しく感じました。「生きた会話ができる」ような感覚というか…

島が狭い分、いつなんどきでも知り合いに遭遇する可能性が高く、それが落ち着かないとか、やはり話が広まりやすいところはあるので、それが耐えられないという人にはあまり向いてないかなと正直なところ思いますが…
仕事で関わった方も、そうでない方も、島のことを教えくださったり、野菜や魚のお裾分けをくださったり、頑張ってるねと声をかけてくださったり…外から来て右も左も分からない私を、みなさんあたたかく助けてくださいました。久米島はコミュニケーションを大切に暮らしていける島だと思います。私にとっては、それが最大の魅力でした。

また、ちょっと難しい話になりますが、今久米島では「第二次久米島町総合計画」という10年間のまちづくり計画の元、住民と行政が一緒になってよりよい久米島を目指して活動していこうとしています。住民が主体となってまちづくりに関わる「久米島 ドリー部チャレンジ!」というプロジェクトも生まれました。ここに関わる住民のみなさんは、島の出身者だったり、島嫁だったり、移住者だったりしますが、みんなが「しまんちゅ」としてよりよい島のための想いや行動力を持っています。

今久米島では、島のひとたちがつながり、ひとつになって久米島の次の10年をつくっていこうという動きがはじまっています。熱い想いや面白いアイディアを、どんどん行動に移していくひとたちが、島にたくさんいること。そしてその流れの中に、移住者であっても、島を敬い、貢献したい想いがあれば関わることのできる「関わりしろ」がある、自分が住む土地のために自分が役に立てる余白があることも、久米島の大きな魅力ではないでしょうか。

島で暮らしたこの一年でつながったご縁はこれからも続いていくと思っています。
私は一度島を離れてしまいますが、折に触れて子どもと一緒に戻って来たり、次の土地で久米島の良さをまわりに熱く語ったり(笑)、私なりの形で島とつながっていきたい、応援していきたいと思っています。

東京生まれ・東京育ちの私ですが、「第二の故郷だと思って」と島の方に言っていただけたことがとても嬉しかったです。

島ぐらしコンシェルジュは卒業しますが、また別の形でみなさまにお会いできるのを楽しみにしております。

一年間、本当にありがとうございました。

久米島 島ぐらしコンシェルジュ フルヤ



2017年3月18日土曜日

田舎の自立とは何か?強者と弱者、旅行者と土地の人、都会と田舎の関係を考える(石坂)

島ぐらしコンシェルジュの石坂です。
もうすぐ春ですね。



自立とは「依存先を増やすこと」という記事に心を打たれ続けています。
筆者の 東京大学先端科学技術研究センター准教授 熊谷 晋一郎氏はこのように仰っています。



”「自立」とは、依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。これは障害の有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことだと、私は思います。”




この記事に出会ってから、「自立」という言葉を見直しております。
例えば、旅行者と土地の人の関係を見てみます。



2016年の夏、大型台風が沖縄全域を襲いました。
その時に思ったのは、旅行者は、その地域においては圧倒的弱者だな、と。



台風の時は営業できないお店もあり、移動も思うようにいきません。
旅行者さんにとっては、食事や買物ができなかったり、
いつ船や飛行機が出るのかわからなかったり・・・
とにかく大変な思いをしたのではないでしょうか。



旅人は弱者です。
依存できるのが、情報とお金、そして土地の人の厚意だけだからです。
そして、土地の人は強者です。
家や備蓄、情報、人間関係など、旅行者とくらべて様々なものに依存できるからです。



一方、視点を変えると、旅人は土地の人よりも強者であるとも言えます。
なぜなら、彼らは行き先を選べるからです。
無数の場所へ依存することが可能なのです。
彼らにとって、訪問先としての久米島はワンオブゼムで、
久米島に魅力がないと感じたら、すぐに他の場所へ行くことができます。



しかし、土地の人にとっては、久米島はワンオブゼムではなく、
オンリーワンの存在です。
世界は「久米島」か「他の場所」かに二分されます。 「魅力があるからいる」「好きだからいる」という世界ではなく、
「この土地がありきで生きている」という感覚に近いのではないでしょうか。



このように、両者の関係は目線を変えれば強者と弱者が
入れ替わるようなバランスにあります。
そして、この関係は面白い構造をしています。
スパイラル構造です。



正のスパイラルを見てみます。
台風の時、困っている旅行者がいたとします。この時、この旅行者は弱者です。
それを、強者である地元の人が、何らかの手段で助け、
旅行者と仲良くなったとします。
「今回は散々な目にあったかもしれないけど、また来てよ。
この島はいいところだから」と地元の方は語りかけ、
旅行者は「そうですね、何よりあなたに会いにまた来ます」と
笑顔で盃を交わします。
そして実際に翌年この旅行者は、
他にも旅行先があるにもかかわらず、少ない休みを調整し
その地元の人に会いに来るかもしれません。
このように関係を紡いでいければ、
旅先や第二の故郷としての久米島のプレゼンスは
次第に強化されていきます。
ひょっとしたら気に入って移住してくれるかもしれませんし、
そうでなくても沖縄や久米島のファンとして
島外で宣伝してくれるかもしれません。



負のスパイラルは、もうおわかりでしょう。
旅行者が困っていても、何も助けたりしない。
関わりもせず、お金だけ落としてもらうことを期待している。
そうすると、その旅行者は「もうこりごりだ」と、
二度と訪れることがないでしょう。



このように「強者と弱者」の関係は視点を変えれば入れ替わります。
そしてこの関係は、今回の「旅人と土地の人」という関係のみならず、
「移住者と地元の人」「都会と田舎」などという
様々な関係にも置き換えられます。
例えば、都会のサラリーマンと、
田舎にいる農家などの生産者さんの関係を見てみます。



平常時はお金の価値が高く、交換できるもの(=依存先)が多い為、
都会のサラリーマンは豊かな生活ができます。
百ある田舎、生産地から、購入する商品や場所を選べます。
しかし、田舎にいる生産者は、自分の土地でとれるものを
売るしかありません。
売り先は、人口が集まり、経済も活発ないくつかの都会が
メインになるでしょう。
依存先が少なく、都会目線から見ると
「田舎の生産者は自立していない」と言えます。



しかし、戦争や震災など有事には貨幣経済が混乱し、
通常の消費活動ができなくなります。
そうすると、都会と田舎間の強弱の関係は逆転します。
都会では主にはお金を使ってでしか、
食料や生活必需品は手に入れられませんが、
田舎の場合はお金以外に土地や田畑、海や山など、
様々なものに依存できるからです。



強弱の関係は、視点や条件によって逆転しうる。
ある条件下では強者でも、条件が変わると弱者になりうる。
ある視点では、「田舎は自立していない」と言われますが、
「都会は自立していない」とも言える。



おそらく「自立」とは「どちらが依存先が多いか」の話でしかなく、
それは時流次第でシーソーのように揺れ動くものであると考えます。
そして、適切に依存し合うからこそ、お互い生きていけるものであるとも。
二者において、お互いの果たすべき役割を理解し、
適切に依存しあえれば、より良い関係が作れると思っております。
そのような関係の作り方を、これからも仕事を通じて考えていきたいです。



ちなみに、久米島では台風の時には、旅行者さんや暮らしている方が大変だからと、
町の人は商店や飲食店を開けて食事ができるようにしたり、
ラジオやインターネットなどで様々な情報提供をされていました。
頭が下がる思いでした。